HSCだと思ったら最初に見るのにオススメ『HSCの子育てハッピーアドバイス』

子どもがHSCかもしれないと気付き、HSCに関する本を探していると、一番よく出てくるのが『HSCの子育てハッピーアドバイス』という本なのではないでしょうか。

「どんな人が書いているの?」
「どんな内容で、どんな風に役立つの?」
と気になる方も多いと思います。

そこでこの記事では、この本の著者、役立て方、印象に残った言葉についてご紹介します。本の内容についてイメージが沸いてくるのではないかと思います。

具体的には、

  • 著者:明橋大二先生ってどんな方?
  • 本の3つの活用法!
  • 印象に残った言葉

について分かりやすくお伝えします。

『HSCの子育てハッピーアドバイス』明橋大二先生ってどんな方?

読者に寄り添った語りかけがとても印象的なこの本。著者の明橋大二先生は一体どんな方なのか、ご紹介します。

プロフィール

昭和34年、大阪府生まれ。精神科医。
京都大学 医学部卒業。
国立京都病院内科、名古屋大学医学部付属病院精神科、愛知県立城山病院をへて、真生会富山病院心療内科部長。
児童相談所嘱託医、スクールカウンセラー、NPO法人子どもの権利支援センターぱれっと理事長

HSCという概念を日本に広めた

明橋先生は、精神科医、スクールカウンセラー、児童相談所の嘱託医として、たくさんの子どもたちに出会う中で、子どもたちの中にとても敏感な子どもたちがいることに気づくようになったそうです。

そんな時、エレイン・アーロン氏の提唱したHSCという言葉に出会い、これはぜひ多くの人に知ってもらいたいと、アーロン博士の著書を翻訳し2015年に『ひといちばい敏感な子』を日本で出版しました。
この本が出版されると、「まさにうちの子です!」と全国からものすごい反響があったといいます。

お人柄

実は、とある座談会で明橋先生とご一緒させていただいた事があるのですが、明橋先生は、その場の雰囲気をふわっと和ませてくれるようなチャーミングな存在でした。

終始にこやかな表情で、人が話をしている時はうんうんと頷きながら聞いてくださるし、話し方はとても優しくて穏やかでした。それから、難しいことを分かりやすく伝えるのが素晴らしく上手で感動しました。

『HSCの子育てハッピーアドバイス』3つの活用法!

この本は、親が読むのはもちろん、色々な方法で使うことができます。3つの活用法をご紹介します。

①HSCを育てる親が学べる

HSCの基礎知識、HSCを育てる時に大切なことを学ぶことができます。子どもがHSCだと分かったら、最初に入門編として読むのにぴったりだと思います。

HSC子育てならではの「あるある~」「分かる分かる~」という沢山のネタがマンガで描かれているので、とても共感しながら本に入り込むことが出来ます。少し難しい内容についても、誰にでも分かりやすく説明してあって、本当に工夫されていると感じます。

また、読んでいて親が責められるような表現が一切ないので、不安な気持ちもスーッと楽になるでしょう。

②HSC本人が自分を知る

HSC本人が、自分を知るのにも役立ちます。子どもに読んでもらうことも想定して書いてあるし、実際、多くの子どもが読んで感想がきていると明橋先生はおっしゃっています。

本を読むことで、子ども自身が自分を理解できるし、それによって自分を否定しなくて済む。やっぱり子どもなりに自分がおかしいんじゃないか、自分が変なんじゃないか、と自分を責めているわけです。
だけど、ポジティブなメッセージもたくさんありますし、これを読むことで、自分を認めることができるようになってくれたらな、と思っていて、ぜひ子どもたちにも読んでもらいたいと思っています。

『何かほかの子と違う?HSCの育て方Q&A』明橋大二 1万年堂出版 2019年2月20 より

ちなみに、HSCの5歳の娘に本を見せてみたら、”音楽に感動して泣いているイラスト(40ページ)”を見て「わたしも泣くよね~!」と言っていました。イラストがふんだんに使われているので、小学校にあがる前の子でも理解することができるようです。

③HSCを知らない人に伝える

夫、幼稚園や保育園の先生、学校の先生、祖父母などにHSCを知ってもらうのに役立ちます。

HSCは、その気質の影響で、わがままな子、引っ込み思案な子、などと勘違いされてしまう事も少なくありません。本当は、子どもの身近にいる人がその気質を十分に理解して関わることが理想なのですが、身近な大人に分かってもらうのは、実はとてもハードルが高いんですよね・・。

そんなときに、この本を渡したり、自分の子どもに当てはまるページをコピーして渡すという方法があります。学校の先生向けに、HSCへの接し方のポイントがまとめられている章もあります。

私の周りには、実際に渡したという親も多いです。親が説明した時よりも、本を渡した時の方が理解してくれたという声も。やはり、専門医が書いた客観的で正しい情報というのは効果的なんだと思います。

『HSCの子育てハッピーアドバイス』印象に残った言葉

この本の中には印象に残っている言葉が沢山あるのですが、その中から厳選した4つをご紹介します。

育てにくい子は、長い目で見れば心配のない子です

HSCの子育てをしていると、「なんでこんなに育てにくいんだろう」と感じることもありますね・・。明橋先生はこう言っています。

ですからこういう子につきあうのは、少し忍耐が必要です。ただこれは、決してあなたの育て方のせいではありません。その子の持って生まれた性質なのです。
むしろ、安心できる環境だからこそ、自分の素の気持ちを出せる、ということでもあります。子育てが基本的にはうまくいっている証拠です。
少し時間はかかりますが、成長するうちに、逆に、優しさや豊かな感受性といった、その子の長所が発揮されて、素晴らしいお子さんに育つに違いありません。

「安心できる環境だからこそ、自分の素の気持ちを出せる」なるほど!と合点がいきました。確かに私も、外ではいい顔していますが、夫には腹黒いところも怒りも、色々さらけ出しているなぁと。

今までは、娘がギャーギャー騒いでいるとすぐイライラしてしまう自分がいましたが、「分かった分かった。ママに気持ちをぶつけてくるのは、安心してるからなんだよね。」「可愛いじゃないの。」なんて思える余裕も出てきたのです。

子どもの要求を受け入れるのは「甘やかし」ではありません

「甘やかしてばかり」「子どものいいなり」
これはHSCの親がよく言われる言葉です。確かに、HSCの親の対応は周囲に「甘やかし」と映るようです。私も祖父母に言われたことがあり、とても腹立たしくなりました。

しかし私はそのようなとき、親の育て方は、子どもの行動の「原因」ではなく「結果」かもしれないと考えてみましょう、と言っています。

ちょっとしたにおいや味に敏感なので、においの強い食材などが苦手。今までさんざん、無理にでも食べさせようとしたけれど、そうすると、よけい泣き出したり、食事の時間がお互い辛いものになったりした。だから、親御さんが結果として、子どもの味の好みに合わせるようにした、これも、親の行動は「原因」ではなく「結果」です。

HSCは、空腹や疲労、恥ずかしさやイライラなど不快な状況になると、すぐに不安定になったり、自制心を失い、言うことを聞けなくなったりします。それを避けるために、子どもの要求を受け入れることは決して「甘やかし」ではなく、必要なことなのです。

今でも「甘やかし」と言われるとドキっとしますが、この言葉を見て、「これでいいんだ。必要なことなんだ。」と自分に言い聞かせるようにしています。

「この子はこの子でいいんだ」境界線を引くと子どもは伸び伸びと成長します

周囲からのアドバイスに振り回されたり、周りに合わせようとしたりして、親も子も苦しくなってしまう。これも、HSC子育てではよくあることです。

そうならないために何が大切か、明橋先生はこのようなアドバイスをしています。

それは、周囲と自分の間に境界線を引く、ということです。
境界線とは「バウンダリー」ともいい、近年、カウンセリングの世界でもよく聞かれる言葉です。

これは、他人と自分を区別するラインです。自分は自分であって、他の人のものではありません。他人が、許可なく、自分の領域に入ることは許されませんし、自分が、相手の領域に無断で入ることも許されません。この境界線を越えて相手の領域に入ることを「侵入」といいます。

これは何も、家や土地への侵入だけではありません。人間関係でも侵入はあります。
相手が、自分の心の中に、ずかずか土足で入り込んで、「あなたはこうだ」とか「こうするべきだ」という場合。あるいは、自分が、他人に対して、「あなたのためを思って、言っているのよ」「あなたには裏切られたわ」という場合。

もちろん、他の人の意見は、それなりに尊重すべきではありますが、他人が自分のことをすべて知っているわけではないし、正しいとは限りません。ましてや、その人の言うとおり従わなければならない理由はありません。最終的には、自分で判断し、自分で決めればよいのです。

本当に、その通りなんですよね!

私は、世間の常識や、周りからどう見られているかをものすごく気にする人だったので、娘が普通に保育園に行けない事や、それで私が仕事がうまくいかない事に対して強い焦りやストレスを感じていました。

でも、HSCについて勉強したりカウンセリングを受けたりして「この子はこの子でいいんだ、私は私でいいんだ」と思えるようになってから、肩の力がすーっと抜けたのです。もう何も怖くない、本当に楽になるんですね。

好きなお母さんのトップは、「失敗するお母さん」

好きなお母さんのトップは、「失敗するお母さん」。このフレーズが目に留まったのは、私が完璧を目指すタイプだからです。何かにつけ、失敗が怖いんですよね。

100パーセントの親を目指すのは、素晴らしいかもしれませんが、人間だからすべて完璧、というわけにはいきません。むしろ、欠点もあるから人間らしいともいえるし、いつもいつも完璧を目指していたら、疲れてしまいます。

子どもたちに、どういうお母さんが好き?と聞いたら、トップは、「失敗するお母さん」だったそうです。

何でも完璧にできるお母さんより、時々はドジを踏んで、「あら!また失敗しちゃった!」というようなお母さんのほうが、安心できるのだと思います。

これを見て、「そうか、ママがいつも完璧を目指していると、子どもも疲れちゃうのかもしれない」と思ったのです。HSCも完璧主義なところがありますからね。

親もちょっとくらい抜けている方が良い。「それでも何とかなる、大丈夫なんだよ。」という姿勢でいると、HSCの子もゆとりが持てるのかなと思いました。

まとめ

本の内容についてイメージしていただけたでしょうか。

私が、娘がHSCかもしれないと気付いて最初に手に取ったのがこの本でした。大切なことがストレートに伝わってくる一方で、読者に寄り添ってくれるような語りかけがとても印象的でした。今でも手の届くところに置いて、大切に読んでいます。

親が読むだけではない活用法もありますので、ぜひ手に取っていただければと思います。

また、明橋先生は他にもシリーズ本を出版されています。HSCに関する本だと、こちらもオススメです。
『何かほかの子と違う?HSCの育て方Q&A』明橋大二 1万年堂出版 

全国で開催されている明橋先生のトークイベントでの質疑応答をまとめた本で、

  • 幼稚園は早く通わせた方がいい?
  • HSCの敏感さに”慣れ”はある?
  • HSCと発達障がいとは違うものなのでしょうか
  • など、より具体的なQAが満載です。ぜひご覧になってみてください。

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