HSCに効く薬ってあるの?薬以上に効果的なオキシトシン

「HSCに効く薬ってあるの?」
子どもがHSCかもしれないことが分かると、このような疑問が沸いてくるかもしれません。
「薬で少しでも状況が良くなれば・・」と思う方もいるでしょう。

この記事では、HSCと薬について解説していきます。

具体的には

  • HSCを治す薬はあるのか
  • 発達障害の薬はHSCに効くのか
  • 薬以上に効果的なオキシトシン
  • HSCの子育てにオキシトシンが効果的な理由
  • オキシトシンの分泌を増やすには

の順番にお伝えしていきます。

HSCを治す薬はあるの?

この記事を読んでいる方はすでにご存知かもしれませんが、HSCは生まれながらに持っている「気質」です。治したり、克服したりするものでもありません。

病気や、脳機能の障がいといった医学的な概念ではないため、治療薬というものもないのです。

HSCの検査・治療法・専門医について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
HSCの治療って?専門医はいるの?発達障害でも普通でもないHSCを救う道

発達障害の薬はHSCに効くの?

一方で発達障害の場合は、必要に応じて薬が処方されることがあります。同じような症状であればHSCにも効くのでしょうか?

発達障害で薬が処方される場合

発達障害の場合には薬が処方されることもありますが、発達障害を根本から治すものではなく、対処療法的に使われています。

基本的には、医療機関や療育施設のサポートを受けながら、本人が過ごす環境を整えたり、療育を受けたり、親がトレーニングを受けたりすることで、生活の困難さを改善していきます。そのうえで、以下のような場合に薬の処方が検討されます。

発達障害で、薬の処方が検討される場合
・てんかん発作がある場合
・睡眠障害、不注意、多動性、衝動性、自傷行為、興奮、攻撃性などによって生活に支障を来している場合
・二次的な問題として精神症状(不安、うつ、緊張、興奮しやすさなど)や問題行動(暴言・暴力、自傷行為など)が出現した場合

HSCへの薬の処方は医師の判断を

HSCも同様に、HSCそのものに対して薬が処方されることはありません。しかし、上記のように日常生活に支障をきたしている場合や、精神症状が出ている場合などは、医師の判断により処方されることがあるかもしれません。

いずれにしても、表面的に見えている症状に対して安易に薬を処方するのではなく、子どもの発達の状況や心の内面を丁寧に見ていく必要があります

薬の使用について検討したい場合は、必ず医療機関で診察を受けるようにしましょう。

薬以上にHSCの子育てに効果的なオキシトシン

結局のところ、HSCを根本的に治す薬は無い、そもそも治すものではないという事なのですが・・、実はHSCの子育てをする時にとても効果的に働くホルモンがあるのでご紹介したいと思います。それは「オキシトシン」です。

オキシトシンとは

オキシトシンは、脳の視床下部で作られて体の色々な所に届けられるホルモンです。古くから、女性が出産したり母乳を出したりする時に働くホルモンとして知られていましたが、その他にもこのような効果があります。

  • 親子の間に愛着を形成する
  • 幸せな気分になる
  • ストレスが緩和させる
  • 痛みを和らげる
  • 不安や恐怖心が減少する
  • 他者への信頼感が増す

また最近では、自閉スペクトラム症やうつ病を改善するという研究結果も発表されており、注目されています。

HSCの子育てにオキシトシンが効果的な理由

オキシトシンはこのように素晴らしい効果が沢山あるのですが、HSCの子育てでは特に有効に働きます。理由は以下の3つです。

①”愛着”を形成できる
②不安・ストレスを減らせる
③その子の持ち味・才能が出てくる

それぞれ解説していきます。

①愛着を形成できる

子どもが健全に成長していくためには「自分には味方がいる」という不動の安心感が必要です。いわゆる”愛着”です。愛着の影響を受けるのはどんな子どもでも同じですが、HSCは、良くも悪くもこの”愛着”の影響を受けやすいと言われています。

愛着が安定していれば、それを土台に普通の子よりも際立った才能を発揮していく。逆に愛着が不安定だと、普通の子よりも強烈に不安を感じて悪循環に陥りやすいということです。

HSCという概念を提唱したアーロン博士も、著者の中でHSCと愛着の関係について述べています。

ここで愛着について取り上げるのは、HSCは非HSCよりも、愛着が安定しているかどうかの影響を受けるからです。

HSCは大人との愛着で安心感を得ていれば、初めてで刺激の強い状況でも、警戒心は見せるものの、非HSCに比べて特別大きなストレスを受けるわけではないようです。

『ひといちばい敏感な子』エレイン・N・アーロン 1万年堂出版 P235、236

また、HSCは、その気質の影響や遺伝子の特徴により、安定した愛着が築きにくい傾向があるともいわれています。

オキシトシンは別名「愛情ホルモン」とも呼ばれており、この”愛着”を形成することができます。リラックスした気持ちで親子が触れ合いを重ねることにより、親と子双方の脳内に分泌され、愛着を形成していきます。

HSCは”愛着”の影響を受けやすいため、また、愛着が不安定になりやすいという傾向があるため、オキシトシンを分泌させ、ひといちばい丁寧に”愛着”を形成していく必要があるのです。

②不安・ストレスを減らせる

HSCは刺激に敏感なため、人よりも不安やストレスを感じやすいです。不安やストレスの多い状態だと、敏感さがより強くなったり、萎縮したりすることもあります。

例えば、発表会で人前に立つと固まってしまう、親戚の集まりで名前を呼ばれると声が出なくなるなど。

オキシトシンには「ストレスを緩和させる」「痛みを和らげる」「不安や恐怖心が減少する」といった効果があり、HSCがひといちばい感じやすい不安やストレスを軽減することが期待出来ます。

HSCを守るためには、不安やストレスを感じる場所には行かないようにするなど、あらかじめリスクを回避することも大切です。

しかし、全ての不安やストレスを避けて通ることは難しいでしょう。オキシトシンを分泌させることにより、不安やストレスを感じたとしても十分に回復させることができます。

③その子の持ち味・才能が出てくる

3つ目は、その子の持ち味・才能が出てくるという事です。

HSCは本人が心から安心できる居場所や、信頼できる人の前では、本来持っている良さや才能を発揮します。
例えば、母親と二人でいる時はものすごく集中して独創的な絵を描く、保育園では発表会に出るのを嫌がっていたけれど、家では発表会の他の人のセリフまで完璧に暗記して演じている、など。

オキシトシンには「愛着を形成する」だけではなく、「他者への信頼感が増す」という効果もありますので、心から安心できる居場所や、信頼できる人との人間関係を築くことができます。

最初は親への信頼感が形成され、次第に外の社会の誰かへの信頼感に広がっていきます。「この世は恐ろしい人ばかり」「みんな自分を嫌っている」と思っているのと、「この世は良い人ばかり」「みんな自分を受け入れてくれる」と思っているのとでは、引き寄せる人生が全く違ってくるのは、想像できますよね。

人に対する基本的な信頼感があると、批判されることや失敗を恐れず、「自分の思いを表現してみよう」とか「チャレンジしてみよう」とか、そういうことができるようになるのです。

オキシトシンを分泌して安心できる居場所や信頼できる人間関係がつくれれば、HSCが本来もっている才能がどんどん発揮されていきます

オキシトシンの分泌を増やすには

では、どうすればオキシトシンをたくさん分泌させられるのでしょうか?親子でオキシトシンの分泌を増やす方法をご紹介します。

オキシトシンは基本的にスキンシップをすることで分泌されます。スキンシップをはじめて10分ほどでよく出てくるといわれていますので、時間が許せば10分は触れ合うようにすると良いのですね。

抱きしめる

「おかえり~」と抱きしめてその日の話を聞いたり、膝に抱えて本を読んだり、抱えて添い寝したり。

体を使ったあそび

お風呂遊び、高い高い、肩車、くすぐりっこなど。体を使った遊びはパパが得意かもしれません。

ちょっとしたスキンシップ

朝出かける前にギュっとハグする、バス停まで手をつなぐ、頭をなでる、ハイタッチ、ソファで隣に座る、お風呂で体を洗うなど、ちょっとしたスキンシップは取り入れやすいですね。

マッサージをする

お風呂上りに子どもに保湿剤を塗るときにマッサージしたり。我が家では私がベッドにうつぶせになって、娘に足で踏み踏みしてもらいます。子どもの体重って絶妙な圧で、予想以上の気持ち良さです。

かわいい動物を見る

スキンシップ以外でも、動物の映像を見るだけでも、愛しい気持ちが湧いてきてオキシトシンが増加します。

まとめ

HSCは持って生まれた「気質」であり治療薬はないこと、HSCの子育てにはオキシトシンというホルモンが非常に有効に働くということをお伝えしてきました。その理由は以下の3つです。

  • HSCには「自分には味方がいる」という不動の安心感が必要。オキシトシンを分泌してひといちばい丁寧に愛着関係を築くように気を付けないといけない
  • HSCは不安やストレスを感じやすいが、オキシトシンを分泌してそれを軽減させることができる
  • オキシトシンを分泌して安心できる居場所や信頼できる人間関係がつくれれば、HSCが本来もっている才能がどんどん発揮される

今回はオキシトシンというホルモンに着目して記事をまとめましたが、親子で心を通わせたスキンシップをとることが、子どもの心の発達に非常に重要な役割を果たすということが分かりました。

どんなお子さんにも当てはまる事だといえますが、HSCには特に大きな効果が期待できます。

親子でたっぷりのオキシトシンを分泌させて、我が子の才能がのびのびと発揮される環境を作ってあげたいですね。

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