HSCの治療って?専門医はいるの?発達障害でも普通でもないHSCを救う道

自分の子どもがHSCの可能性が高いことが分かると、
HSCの治療について様々な疑問が浮かんでくるのではないでしょうか。

「自分の子供はHSCの可能性が高いけど治療法はあるの?」
「HSCの専門医はいるの?」
「誰かに相談したいけど具体的にどこに相談したらよいの?」

この記事では、皆さんの疑問にお答えするためにHSCの治療について紹介します。

具体的には、

  • HSCの検査・治療法・専門医についての現状
  • 具体的な相談先・対応方法

について丁寧に紹介していきます。
HSCの治療に関する理解ができて、将来への不安が軽くなると思いますのでぜひご覧ください。

HSCの検査・治療法・専門医についての現状

「子どもがHSCの可能性が高い」と分かったとき、まず気になるのは以下の3つでしょう。

HSCには、
①検査・診断がある?
②治療(療育)がある?
③専門医がいる?
上から順番にみていきます。

①HSCには検査や診断があるのか?

現状、HSCには医学的な検査や診断はありません。なぜならHSCは病気や障がいとは違って「医学上の診断基準」がないからです。

発達障害の場合には、専門の医療機関で検査を受けて、発達障害との診断を受けることになります。HSCの場合は、医療機関での検査もありませんし「お子さんはHSCです」という診断を受けることもありません。

ただし、HSCの中には発達障害を合わせもつ子もいます。気になる場合は、小児精神科等で発達に関する検査を受けることができます。

HSCと発達障害の違いについて知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
うちの子はHSC?発達障害?違い・相談先を詳しく解説!

②HSCは治療できるのか?

単刀直入に言ってしまうと・・・HSCは治すものではないのです。この記事を読んでいる方ならすでにご存知の方も多いかもしれませんが、HSCは障がいや病気ではなく、その子が持って生まれた「気質」です。そして、大人になっても基本的に敏感な気質は変わりません。

HSCの子育てでは、この「気質」をその子らしさと受け入れて伸ばしていくという考え方が大切なのです。

③HSCの専門医はいるのか?

それでは、HSCの専門医はいるのでしょうか?残念ながら日本ではまだHSCの専門医は少ないのが現状です。

医師がHSCという概念を知らなかったり、知っていても医学的な根拠がないため診察の中で取り扱いにくいという背景があるようです。

なかなか厳しい状況ではあるのですが、HSCに精通している医師を2名ご紹介したいと思います。HSCに深い理解があり、HSCを広める活動や本の執筆もしていらっしゃいます。

HSCを育てる親にとって心強い味方になりますので、ぜひ著書やホームページをご覧になってみてくださいね。

明橋 大二(あけはしだいじ)医師
子育てカウンセラー・心療内科医。 真生会富山病院心療内科部長。
児童相談所嘱託医、スクールカウンセラーなど、子どもに関する経験が豊富。
著書『HSCの子育てハッピーアドバイス』など多数。

【真生会富山病院 心療内科】
https://www.shinseikai.jp/department/shinryounaika/
病院は富山にあります。現在、明橋先生の診察は予約が取りづらいようですが、電話で問い合わせしてみると状況を教えてくれます。

【明橋大二オフィシャルサイト】
http://www.akehashi.com/profile/
HSCの本や記事の執筆活動、WEB講演会なども精力的にやっていらっしゃいますので、こちらのサイトを参考にしてみてください。

長沼 睦雄(ながぬま むつお)医師
小児精神科医として14年間勤務。HSPに注目し研究を始める。平成28年十勝むつみのクリニックを帯広市に開業。
日本では数少ないHSPの臨床医として、発達障害、発達性トラウマ、解離性障害などの診断治療を行っている。
著書『子どもの敏感さに困ったら読む本』など多数。

【十勝むつみのクリニック】
http://mutsumino.info/
クリニックは北海道にあります。電話・メールでの受診はやっていないようですが(2018年12月現在)通院できる距離にいらっしゃる方はぜひ問合せしてみてください。

治療できないHSCの育て方・相談先・対応方法

さて、ここまで、HSCには検査・診断もない、治療もない、専門医も少ない。とお伝えしてきました。じゃあ一体どうしたらいいの?と途方に暮れてしまいますよね。

ここからは、治療できないHSCの育て方、相談先、具体的な対応方法についてお伝えしていきます。

治療できないHSCの育て方

HSCが持って生まれた「気質」は、大人になってもずっと変わりません。でも、「気質」が原因で苦しい人生を送るか、幸せな人生を送るかは、HSCの子どもが育つ環境によって大きく変わります。

HSCの子どもが幸せな人生を送るために一番効果的なのは、”一番近くにいる親が、我が子を受け入れて味方になってあげること”です。

落語家の林家花禄さんは、LD(学習障害)で読み書きが苦手です。
40歳ごろに初めて診断を受けて自分がLD(学習障害)だということを知ったそうです。彼はNHKの特番の中でこんなことを言っていました。
「小学校の頃、国語の授業で音読させられるのが辛かった。毎回恥ずかしかった。
自分はバカだっていう思いが子供のころから根付いていて・・いまも。だから自信がなかった。公表して、周りが認めてくれてから、ようやく楽になった。」

読むことが苦手だった林家花禄さんは、”台本を読むのではなく全て耳から習う”という落語の世界でご自身の才能を発揮されたのですね。本当に素晴らしいことだと思います。

でも、脳の障害だということが分からずに「自分はどうして字が読めないんだ。自分はバカなんだ。」と自分を追い詰めていた期間は、相当辛かったのではないでしょうか。今でも自分に自信がないし、自分はバカだという思考がこびりついている、とおっしゃっていました。

本来は負う必要のない傷を負ってしまったのですね。もう少し早く気づいてあげれば、苦しみは少なかったかもしれません。

「もっと早く知っていれば・・・」これは、多くのHSCの親が口にする言葉です。でもどんな場合でも、決して遅いなんていうことはありません。

HSCは、園や学校、家庭の中で適応がむずかしい場面が沢山でてきます。
しかし、HSCのことを知ったその日から、HSCの子どもにとって適切な関わりをしていくことで、その子の今後の人生は大きく変わります。

まずは、”一番近くにいる親が、我が子を受け入れて味方になってあげること”
これが何より子どもの心を癒し、その子らしく成長していくエネルギー源となるのです。

HSCの相談先

最後に、HSCかもしれないと思った場合の相談先をご紹介します。

◆自治体の相談窓口
育児相談や、発達相談の窓口があります。発達相談の窓口では、ソーシャルワーカー、心理士、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士などの専門家に相談をすることができます。

「〇〇区 発達相談」と検索すると出てきます。相談の予約は取りづらいですが、発達について少しでも気になることがあれば、総合的に相談できるので、相談の入り口としてとてもオススメです。

◆医療機関
小児精神科、大学病院の小児科など。
主に発達障害の疑いがある場合、発達検査を希望する場合などに受診することが多いです。まずはかかりつけの小児科医に相談してみるのも手です。医師のネットワークで適切な病院を紹介してくれることもあります。

HSCという概念を知らない医師もいるかもしれませんが、発達障害の可能性もあるかも?と気になっている場合にオススメです。

◆HSCの親コミュニティー
HSCの子育てをしていると、周りとは違う道を選ぶこと少なくありませんが、そはとてもエネルギーがいることです。そんな時、同じHSCを育てる親同士、悩みを共感したり情報交換したりできることは本当に支えになります。

「あるある」と笑いあったり、時にはぐちったり、深く学び合ったり、励まし合ったり。私も何度も救われました。親同士のつながりを作りたいと思った場合にオススメです。

◆カウンセラー
HSCに深い理解のあるカウンセラーもいます。対象は子どもではなく、親のメンタルをサポートするものが多いです。なぜこんなにイライラしてしまうのだろうと思った時など、自分の心を整えたい場合にオススメです。

HSCのカウンセリング内容やHSCに理解のあるカウンセラーについては、以下の記事で紹介しています。 
HSCの親が受けられるカウンセリングってあるの?HSCに理解のあるカウンセラー4名をご紹介!
私が実際に受けたカウンセリング体験記はこちら。
【HSCカウンセリング体験談】身も心もボロボロだった私を救ってくれたもの

◆個別相談セッション

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手前味噌ですが、私も個別相談セッションを受け付けています。

自分が本当に望む人生のために退職し、HSC娘の笑顔を取り戻したメソッドで、あなたを誠心誠意サポートします。

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HSCの具体的な対応方法

具体的にどう対応したらよいの?という点については、以下の記事をご覧ください。
【乳幼児の親必見!】今すぐ実践できるHSC子育ての5つのコツ

HSCいよいよ小学校!入学前に「やっておくと安心」な3つのこと

【HSC小学校編】HSCの子がツライのはなぜ?親にできる効果的なサポート3つとは!?

【HSC中学生編】HSCの子は何に困っている?親にできる効果的なサポート7つとは!?

まとめ

今の日本にはHSCの診断や治療は無いし、専門医も少ないですが、決して悲観的になることはありません。その子その子に合った、適切な関わり方ができるかどうかで、その子の今後の人生は大きく変わります。

「一番近くにいる親が、我が子を受け入れて味方になってあげること」

実際にHSCの娘を育てている経験からも、これが一番効果的な治療なのだと確信しています。

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4 件のコメント

  • 今日、HSCが娘の特徴だと知りました。娘は現在24歳、2年前に統合失調症と診断されて療養中です。
    幼児の頃からその感の強いところも、大人びた質問も末が楽しみで育てました。
    小学校時代も、物知りな子として友達もいましたが思春期になって学校でいじめにあって転校もしましたが、なかなか難しくてカウンセリング先でアスペルガー検査も勧められましたが、検査結果は99%アスペルガーではないとだけで、まわりが進路を決めているのに取り残された感じのストレスから発症しました。
    親として、今は娘の特徴が才能だと思えて嬉しいことと、この特徴を生かした治療が出来ないかと思っています。

    • なかにしさま。
      コメントありがとうございます。お返事が遅くなってしまって申し訳ございません。
      末が楽しみで育ててこられたとの事、親御さんのそうした姿勢が何よりも娘さんの心の支えになったのではないかと思いました。
      娘さんの特徴が才能だと思えてうれしい、本当にその通りですよね。
      HSCの持ち味・才能をぞんぶんに発揮できるような世の中にしたいと、日々感じております。

      • 返信いただき、ありがとうございます。
        精神疾患だけの症状でなく、気がつきやすい長所があって、なかなか生きづらいようです。
        ただ、お薬出すだけの病院ではないところはないものか、
        また、せっかく持って生まれた才能を、学校生活で潰してしまった後悔に悩んでいます。

        • なかにしさま。
          気が付きやすさ、私自身もHSPのためお気持ち分かります。気が付きたいと思っていなくても気が付いてしまうんですよね・・。すでにやっていらっしゃるかもしれませんが、「ダウンタイム」といって、あらゆる刺激をシャットアウトして心を休める時間をとると良いですよ。普通の生活を送っているだけでも、HSPにとっては刺激が過剰になってしまいますものね。

          薬を出すだけではない病院ということですが、HSPを専門に扱っていらっしゃる精神科医をご紹介しますね。
          明橋大二先生(富山)、長沼睦雄先生(北海道)のお2人です。お住まいから近ければよいのですが。お仕事でご一緒したことがありますが、お2人ともHSPに関する臨床経験が豊富で、研究熱心で、何よりもHSP寄り添うお気持ちが本当に温かい先生方です。救われる思いがします。
          よければ、先生方の病院のホームページや書籍等をご覧になってみてください。

          また、せっかく持って生まれた才能を、学校生活で潰してしまった後悔に悩んでいらっしゃるということですが、確かに学校は、HSPにとってはちょっと合わない環境だったかもしれません。
          詳しくお話を伺っていないので分からない部分もありますが、親御さんが一番の理解者となって娘さんに寄り添ってこられたことを見ると、あまり心配はないように思います。才能はつぶれているわけではなく、娘さんの中に眠っているのではないでしょうか。娘さんが心から安心できる環境で解放されると、娘さんの持ち味がどんどん出てくるのではないかと思います。

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