この日、私たちが訪れたのはエフタスコーレ。
デンマークの特徴的な学校で、公立学校に行きづらさを感じる子や、将来自分がどうやって生きていくかをじっくりと考えたい子が行く場所です。
目次
エフタスコーレ概要
・14〜17歳を対象とした全寮制の学校
・デンマーク国内に約240か所ある
・2~3割くらいの子がエフタスコーレを選ぶ
・今回訪問したエフタスコーレの生徒数は78人(小規模)
子どもたちが立ち止まって考えることに対して、国が「いいよ」と言っているんですね。
そんな居場所が用意されているということ自体、日本人からすると驚きですよね。
まずは施設のご紹介
コペンハーゲンから電車で1時間ほどの郊外にあります。電車を降りると、とにかく静かで何の音もしない。目に入ってくるのは、農地と森の緑。
呼吸がふか~くなるような気持ちのよい場所でした。
校長先生と副校長先生が学校の入り口まで来てくださって、全員に丁寧に握手をして、温かい飲み物とお菓子のある部屋に案内してくれました。
ここはとくかく敷地が広い!!
それぞれの専門分野について、本格的に学べる施設がそろっています。
工具部屋
自分たちで自転車の修理とかもやっちゃうんだって
舞台ステージ
校長先生の生演奏で子どもたちが歌を歌ってくれました♪
動物たちの飼育スペース
ヤギ抱いてる~
クラフトルーム
植物ハウス
寮のお部屋
先生方のお部屋
もはや職員室なんて呼べない
食堂
広い窓、高い天井、まるで結婚式場!
ご厚意で一緒にランチを頂きました
ハートルーム
みんなのリビング
子どもたちを見る大人の眼差しがすごいの!!
施設はもちろん素晴らしかったんだけれど、とにかく印象に残っているのは、子どもたちを見る大人の眼差し。
「ここに居て良いんだよ、あなたを愛してるよ。」っていうのがにじみ出ているんですよ。
一緒にツアーに参加したエミさんは、「顔のシワがさ、”怒りじわ”じゃなくて、”笑いじわ”なんだよ!みんな。」って、すごい発見をしていました。見てみると本当にそうなんですよね~。
愛されていると頑張れる
そんな大人に愛されて、見守られて、子どもたちは本当に安心した顔をしていました。この学校はとくに静かな環境にあるため、スペシャルニーズのある子が自然と集まってきたとのこと。
「学校は自分たちのもの」という意識があるため、ホストとして私たちのために一生懸命学校を案内してくれたんです。しかも母国語じゃない英語で。
私たちの訪問が決まってから、「案内をしたい」という子が立候補して、何日も前から準備してくれていたんですって。
もしかしたら彼らにとってはチャレンジングなことだったかもしれないです。
でも、自分で「やりたい」って言って、努力して、チャレンジの機会があって。
これって、「大人が味方でいてくれる」「失敗しても大丈夫」っていう安心がないと出来ない事だよなーって思うんです。
人は愛されて、安心していると頑張れるんだよね。
はぁ~ほんとに素敵。
子どもたちのこういう顔はたまらないなあ。とグッときたのでした。
また涙ぐんでる私。笑
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