娘が最近スイミングを習い始めました。
が、しかし!!
月謝だけ払ってレッスンには参加していない状態になっています。笑
「お金がもったいない…」
「あなたがやりたいって言ったから始めたのに。」
「嫌なら無理しないでいいから辞めようよ。」
という思いも湧いてきたのですが、パパと話していたら、我が家のプールヒストリーを振り返ることが出来て、このまま様子を見ようという話になりました。
目次
3歳のトラウマ
娘が3歳のころ、スイミングの体験に連れて行ったことがありました。
当時はまだHSCを知りませんでした。
3歳になると、周りのママたちとの会話の中で「習い事どうする~?」「あそこの体験行ってみようよ!」という話題が増えてくるんです。
世の中にも、「今始めると吸収力がちがう」とか「小学生になるまでに~」みたいな誘いや煽り文句があふれているんですよね。
それで私も流れにのって、体験に行ったんです。
娘は、50分間ずっと泣きわめいていました。親は分離だったので周りは知らない人ばかりで、助けを求めることも逃げることもできず、ただ泣くしかできない。
プール上のギャラリーから見ていたのですが、見ているのがしんどいくらいでした。娘は終わったあとは放心状態でした。
かわいそうなことをしてしまった、と反省して「習い事は本人がやりたいというまで待とう」と決めました。
家族でプールに行きたい
しばらくプールからは距離を置いていたのですが、娘が「家族でプールに行きたい」というようになりました。
パパもママも弟も、みんな一緒に入りたいというのです。
ほうほう、プールには興味はあるんだなと思いました。
それから、毎週のようにプールに通いました。市民プールとか、レジャー施設とか、その中間みたいなところとか。プール情報を調べて、あちこち遊びに行きました。
(ちなみに私は市民プールの雰囲気が苦手なのでパパ担当。笑)
そんなこんなしているうちに、水に顔をつけられるようになったり、頭まで潜れるようになったり、ビート版を使えるようになったり、泳ぎらしきことが出来るようになってきました。
「見てて見てて!こんなの出来るよ」
水の中で遊んでいる娘は、とてもリラックスしていて自信に満ちていて、心から楽しんでいるように見えました。
この子は、水が嫌い、プールが苦手、なのではなくて、スイミング教室という環境が合わなかっただけ。
やりたい気持ちはあったんだね。
安心できる家族と一緒にいれば、自分からチャレンジして出来るようになっていくんだね。と気づかせてもらいました。
お友達とスイミングに行きたい
それから何年かたって、小学校に入学。
ある日、お友達から一緒にスイミング教室に行かないか?とお誘いがありました。
これは次のステップがきたなと思いました。
お友達と体験に行って、具体的なイメージを沸かせました。本人は「行きたい」と言いました。
ついに本人のやりたいタイミングがきたので、よし応援しようという事で入会を即決。入会金や、水着や帽子や何やら、色々と準備をしました。
ところが、やっぱり体が固まってしまいました。
スイミングの前日になって「行きたくない」
前日は行く気なんだけど30分前になって「行きたくない」
着替えてプールサイドまで行ったけど「帰りたい」
1~2回、調子をつかんでレッスンに参加した時もありました。その時は笑顔も見られました。
本人が一番考えている
毎週、毎週、あーだこーだやっているので、さてどうしたもんかと悩んでしまいました。
「お金がもったいない…」
「あなたがやりたいって言ったから始めたのに。」
「嫌なら無理しないでいいから辞めようよ。」
「お友達にも申し訳ない」
色んな気持ちが湧いてきました。
プールサイドまで行ったけど参加せずに欠席した日の夜、娘が寝室で「ママ、話があるんだけど。」と話しかけてきました。
「プール、1人で帰ってきて、お友達にはとってもかわいそうなことをしちゃった。でも、怖かった。どうしたらいいんだろう。このまま一生行けないの?行きたい気持ちはあるのに。」
ああ、親がとやかく言わなくても、本人が一番考えているんだなと思いました。
何にお金を払っているか?
というようなことをパパと振り返っているうちに、私たちはこの経験にお金を払っているのかもしれないね。という話になりました。
レッスンそのものにお金を払っているんじゃなくて、この経験に対してお金を払っている。
行きたいのに行けない、友達をがっかりさせちゃったかも。
それにどう対処していくか?
どんな対話がうまれるか?
子どもの葛藤に、親はどこまで見守り、どう手をさしのべていくか。
親子で、この経験をさせてもらっていると思えば、娘に対してかける言葉も変わってくるよね。
もう少し、一緒に考えてみようか。
長くなりましたが、そんなことを考えた週末でした。
みなさんも習い事にまつわるエピソード、ありますか。
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