HSCを検索していると良く出てくる「アーロン博士」という人物。HSCのことで有名らしいけれど、実は良く知らないんだよね。いったいどんな人なの?と思っている方は多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、HSC研究の第一人者アーロン博士について簡潔に解説します。
具体的には、
- HSCアーロン博士のプロフィール
- HSCアーロン博士の人柄
- HSCアーロン博士と会うチャンスはあるのか?
- おまけ:旦那さまも心理学者で恋のスペシャリスト
についてお伝えします。
目次
HSCアーロン博士のプロフィール
HSP・HSC(ひといちばい敏感な人・子)という概念を提唱したアメリカの心理学者です。
【略歴】
トロントのヨーク大学で臨床心理学の修士号を取得。サンフランシスコのユング研究所で研修を受けながらパシフィカ大学院において臨床深層心理学の博士号を取得。
1991年には、先天的に高い敏感性を持つ気質の研究を開始。のちにこの気質が、HSCという名前で世界に広まる。現在は、カリフォルニアのミルバレーで小さな心理療法室を開業中。
【著書】(日本語訳されているもの)
『ひといちばい敏感な子』
『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』
『敏感すぎてすぐ「恋」に動揺してしまうあなたへ。』
HSCアーロン博士の人柄
アーロン博士の経歴を見るとちょっとカタい印象がありますが、どのような人柄なのでしょうか。
彼女の文章を読んでみると、物腰は柔らかいけれど「芯のある女性」という雰囲気が伝わってきます。
彼女は長年、心理学者として研究や臨床に携わってきました。敏感な気質に関する研究は、彼女が研究を始める前からあったと言われていますが、「敏感」という言葉ではなく、「引っ込み思案」「消極的」「臆病」といったマイナスの言葉が使われていました。
彼女は何人もの敏感な気質の持ち主に接しているうちに、
「この気質は素晴らしい可能性を秘めている」
「もっと正確で、この気質を新しい角度からとらえるような名前が欲しい」
と思うようになりました。
そこで、HSCという概念を提唱し、世界中に広める活動をしたのです。
また、彼女自身もHSPで、HSCの子を育てた経験があります。敏感な気質を持つ当事者の気持ちや、HSCを育てる親の苦労をよく分かっています。そのため、悩んでいる親子を救いたいという思いも強く持っています。
”他とは違う子の親になるなら、他とは違う親になる覚悟が必要です”
という彼女の言葉からも分かるように、
研究者としてだけでなく、親としても強い信念を持っている方なのですね。
HSCアーロン博士と会うチャンスはあるのか?
さて、そんなアーロン博士ですが、私たちが直接会うチャンスはあるのでしょうか!?
調べてみました。
日本でのトークイベント
平成30年5月14日に、東京でアーロン博士と精神科医明橋先生のトークイベントが予定されていました。「これは貴重な機会!」と私は速攻予約したのですが、直前になって中止のお知らせが来ました。アーロン博士の都合が悪くなってしまったようです。
『ひといちばい敏感な子』の出版社である「一万年堂出版」が企画していたイベントなので、もしかしたら、リベンジ企画があるんじゃないかと期待しています。気になる方は「一万年堂出版」のホームページを要チェックです。
馬とのワークショップ
アーロン博士のもとで、馬たちのサポートを得ながらセルフケアをしていくというワークショップがあります。
HSPは共感力が強く、動物の気持ちが分かることも多いと言われています。また、馬もとても敏感な生き物だと言われています。HSP×馬という敏感同士の触れ合いから、どんなものが生まれるのか、とても興味深いです。
ぜひ参加してみたいですが、残念ながらこのワークショップはアメリカでしか開催されていません。
他にも、HSCに携わる方(親、祖父母、看護師、小児科医・・)向けのセミナーなどもあります。
お近くに行く予定がある方は、以下のサイトでイベントをチェックしてみてください。
アーロン博士オフィシャルサイト(日本語)
ブログ
ご本人が書いたブログを見ることもできます。日本語に訳されているのでご安心ください。
更新頻度はあまり高くないですが、研究の紹介からバケーションの過ごし方のアドバイスまで、親しみやすい文章で書かれています。
また、コメント欄に寄せられているコメントを読むのも一つの楽しみ方です。コメントは英語で書かれているのでちょっと調べる必要がありますが、
「自分と同じように敏感な人は、世界中にいるんだなー。」と実感することが出来て、ちょっと世界が広がるかもしれません。
アーロン博士オフィシャルブログ(日本語)
おまけ:旦那さまも心理学者で恋愛研究のスペシャリスト
旦那さまのアーサー・アーロン博士も心理学者です。あの有名な”吊り橋効果”の実験をした人なんですよ。 不安や恐怖でドキドキしている時に出会った人に対し、恋愛感情を持ちやすくなるという説ですね。
また、『相手と恋に落ちる「36の質問と4分間」』という研究も発表しています。
親密な関係になるメカニズムを調べるため、1996年に33人の知らない者同士の男女をランダムにペアにして実験をしました。45分のセッションで、それぞれのカップルに、ありふれたことから個人的なことまで36の質問をしました。それから4分間互いに見つめ合ってもらいました。
すると、ほとんどのカップルが自分の相手に親近感を抱くようになったといいます。驚いたことに、そのうちの一組のカップルは半年後に結婚したそうです。
興味のある方はぜひ検索してみてください。
まとめ
以上、アーロン博士がどんな人なのかという解説でした。長年にわたる研究・臨床によって裏付けられた専門性と、温かい人間性をあわせもった方なのでした。
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